キール工法では独自のスパン表により、以下の手順で「構造の安定」のチェックを行います。 |
1. |
耐久壁の量を確認する |
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建築基準法では、すべての方向の水平力に対して安全であるように、各階、各方向について基準以上の耐久壁を設けなければならない。
キール工法
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建築基準法の約1.5倍相当の壁量(性能評価基準3等級に定める壁の量) |
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2. |
壁のかたよりのない配置を実現するために、建物の偏心を確認する |
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地震力が加わったとき、ねじれにより壊れてしまう。そのため、建物の平面を4等分し壁量のバランスを確認する。
キール工法
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3. |
横架材の選択 |
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建物の自重や積雪荷重等の鉛直荷重に対して、横架材の強さが十分かどうかチェックする。
キール工法
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構造用LVL(キーラム)の独自のスパン表を作成し安全を確認 |
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4. |
床・屋根のかたさを、床倍率により決める |
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十分な壁を確保しても床や屋根がかためられていないと、地震力や風圧力を壁に伝えられず壊れてしまう。そのため必要な壁量に応じた床倍率を確保する。
キール工法
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床、屋根の水平構面の仕様は高い床倍率を確保 |
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各階、各方向について耐力壁線の間隔を床倍率等により設定したスパン表を作成し簡単にチェック |
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5. |
接合部にかかる力の条件に応じて選択 |
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地震力や風圧力が加わった時に耐力壁が壊れる前に接合部が外れてしまったり、又、梁や柱が外れないように接合部を金物補強する。
キール工法
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耐力壁の倍率および配置状態に応じて金物を設定したリスト表を作成 |
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専用金物(J金物)により高い強度と信頼性の獲得 |
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